株価が 移動平均線を 上または下に抜けるというシグナルは、
株の入門書などに「グランビルの法則」等として書かれている
基本セオリーであるが、具体的なレベルの話になると、
・どのような 相場環境の時に、
・チャート形状がどのような時に、
・どの値(安値と高値?、終値?)が、
・どの移動平均線で計算した値を 抜けるのか?
※単純移動平均線(SMA)、指数平滑移動平均線(EMA) ?
終値基準? 中値基準? 四本値基準? 四本値加重?
何日分の平均? 当日値を含む?
等、使う人によって、シグナルの結果が異なる場合がある。
これに、「出来高」や「日柄」等を加重計算して、
より精度の高い数値が出せるケースも、たしかにある。
(特定銘柄に特化する、ならば。)
こういう 魔法のアイディア を考えて、何か凄そうなベンチマ-ク結果を出して、
高額教材 や 高額セミナー で儲ける人が次々に現れては消えていく、けど、
「自分で 理屈を納得して、計算して、検証もできて、確信できたもの」
以外は、やっぱり どこかで 信用できなくなって いずれ使えなくなる ものだと思う。
さて、私は昨年、自分の手法(細野式ポイント・アンド・フィギュア)の
精度を高めるために、いくつかのテクニカル指標を 組み合わせて
バックテスト、つまり過去チャートでの損益計算 をやってみた結果、
やっぱり単純な「移動平均線」が最も頼りになる、ということに気づいて、
相場師朗先生の書籍 および 有料「株塾」に辿り着くことができた。
相場師朗先生の ノウハウには、
魔法のような テクニカルアイディア のような要素は一切なく、
職人が 使い古した道具(xx日単純移動平均線)を皆が共通して使うことで、
初心者から上級者まで、誰もが共通して、成果が出せるようになっている。
実際のところ、他の 市場参加者 や 証券アナリストのような人達が、
共通して見ているテクニカル指標こそが、最も役に立つ指標 であり、
それが実は 「単純移動平均線」(5日、20日、25日、60日、100日等)だった!
と、気づいたからには、これを中心に分析した方が有益なのは、言うまでもない。
魔法のようなテクニカル指標は、他に誰も見ていない指標なので、
「自己満足」のものでしかなく、局地的な場面で使えば一撃必殺だけれども、
それ以外の、ほとんどの場面では、基本ワザをやっていた方が、絶対にうまくいく。
ということで、前置きが長くなってしまったが、
相場(あいば)式においても、基本的ワザ「下半身」として紹介されている、
終値 と 5日移動平均線 とのクロス状況(上抜け、下抜け)について、
先日、分析した結果を、ここに載せておこうと思う。
分析の結論からいえば、
相場師朗先生の基本ワザである「下半身」「逆下半身」のシグナルは、
相場師朗先生の「PPP(パンパカパン)」と「逆PPP(ぎゃくぱんぱかぱん)」
(一般に言うところの「パーフェクトオーダー」)において、順方向、つまり、
・PPPで「下半身」。 もちろん、緑(20MA) も 赤(5MA) も上向き
・逆PPP で 「逆下半身」。もちろん、緑(20MA) も 赤(5MA) 下向き
の状態の場合に 優位性が高く、しかも、日足よりも週足、
週足よりも月足 の方が確実である、という知識が、データで確証できた。
しかし、それと同等以上に成績がよかったのは、何と、逆方向、つまり、
・PPPなのに「逆下半身」。 ただし、緑(20MA) も 赤(5MA) も下向き
・逆PPP なのに 「下半身」。ただし、緑(20MA) も 赤(5MA) も上向き
の状態の場合だった。これは、意外な発見だった。
総括としては、
・緑(20MA) と 赤(5MA) が 同じ方向を向いている状態で、
順方向に出た 「下半身」または「逆下半身」は、
PPP、逆PPP のどちらにおいても、優位性がある。
という検証結果になった。
実は、この分析では、次の定義のとおり、
相場師朗先生の「下半身」「逆下半身」の条件を満たしていない前提なのに、
6割近い勝率が出ているので、さらに、
・「半分の法則」を満たさないものを除外
・B局面の、揉み合い相場の日を除外
・チャートを見て、裁量判断で、さらに除外
として詳細分析してみれば、かなりの成績になるはずである。
■この分析での「 下半身? 」の定義
・前日終値が 前日の5日MA の下にある。
・本日の5日MA が 横向き または 上向き である。
・本日終値が その5日MA を 上抜いていて、「陽線」である。
※陽線に占める割合が半分以上、前日終値が5MAの上にあった は考慮外なので、完全な「下半身」ではない。だから 「下半身?」 と表現している。
■この分析での「 逆下半身? 」の定義
・前日終値が 前日の5日MA の上にある。
・本日の5日MA が 横向き または 下向き である。
・本日終値が その5日MA を 下抜いていて、「陰線」である。
※陰線に占める割合が半分以上、前日終値が5MAの上にあった は考慮外なので、完全な「逆下半身」ではない。だから 「逆下半身?」 と表現している。
■この分析での勝ち負けの定義
・翌日以降の9日間の損益の平均が +1円以上 である、というだけ。
■検証結果
<「下半身?」 (終値が5MAを上抜) 月足PPP状態>
<「下半身?」 (終値が5MAを上抜) 週足PPP状態>
<「逆下半身?」(終値が5MAを下抜) 月足PPP状態>
<「逆下半身?」(終値が5MAを下抜) 週足PPP状態>
なぜ、株塾でやっていることを公開するのか?
返信削除株塾受講費用を支払あっている者のことを考えたことがあるのか?
退塾して、無断で株塾の情報を得ようとしている者がいて、
大問題になった過去を考慮しているのか?
有料「株塾」の事情や過去の出来事のことを知らずに、
返信削除配慮に欠けていたのであれば、申し訳ございません。
ですが、株塾でやっている内容を
そのまま公開しているつもりはありません。
相場師朗先生が 書籍 や 公式サイト(インテク)
https://aibashiro.jp/contents/
等で、既にオープンにされているノウハウを
超えるものではありませんので、それらは、
退塾された人でも、得ることは可能だと思います。
私の投稿は、それらの足元にも及ばない内容ですので、
ご心配には及ばないと考えます。