移動平均線(MA)を計算する場合、普段は何の中もなく「終値」を使っている。
だから、1日移動平均線は「終値」とイコールになる。
でも、欧米人は、バーチャートの方がポピュラーなので、
終値よりも「高値・安値」の方がよく意識される。
移動平均線も、「終値」ベースだけではなく、
「高値・安値」の平均(中間値)を使っている人もいる。
有名な「一目均衡表」では、
・転換線は、9本の高値・安値の平均(中間値)
・基準線は、26本の高値・安値の平均(中間値)
というふうに、「終値」ではなく「高値・安値」が重視されている。
みんなによく使われているポピューラーなテクニカル指標は、
値動きの中で、支持線や抵抗線のように意識されることがあるので、
勝手な理屈で設定値をいじくりまわしても効果はでない。
とりあえず私は、今時点での知識をもとに、次の方針で計算している。
・移動平均線は、すべて「終値」ベースで計算する。
・高値・安値の判定は、市場等に応じて、使い分ける。
・日足・週足・月足 は、原則として「終値」を重視
・時間足は、「高値・安値」を重視
時間足の場合「終値は、たまたまその時点での価格」だから。
・一目均衡表は、規定通りの計算式(つまり「高値・安値」を重視)
・ボリンジャーバンドは、
すべて「終値」ベースで計算する。
→ おおよその計算で十分だから。また、20MAと合わせたいため。
・ポイント・アンド・フィギュア(P&F)は、
・日経平均は、「終値」を重視
・外国為替(FX)は、
くりっく365の場合は「終値」を重視
くりっく365以外は「高値・安値」を重視
→ 市場ごとに「終値」が かなり違う
ポイント・アンド・フィギュア(P&F)の場合は、
ローソク足でいうところの「上ヒゲ」「下ヒゲ」を含めるかどうかで、
「3枠転換」の判定が変わってトレンド方向が180度変わる場合があるので、
この問題は重要である。
日本の個別株のように、市場時間が9時から15時まで、というふうに
きちんと定められている市場は「終値」が最終合意価格だというのは納得できる。
でも、24時間断続的に続いている市場の場合、
東京市場の「終値」、NY市場の「終値」のどれを採用するのかによっても変わってくる。
日経平均の場合は、「終値」で判断すべきだけれども、
外国為替(FX)は、「上ヒゲ」「下ヒゲ」を無視してよいものか?という疑問が残る。
くりっく365は、時間が区切られているので 「終値」 を採用できる。
四本値の平均、または、「高値」「安値」「終値」の三本値の平均 という計算もあるけれども、そんなことにこだわるならば、多少疑問があっても多くの人が使用している「終値」を使う方がメリットが多いはずである。
とりあえず私は今、日本の個別株にチャレンジ中なのだから、「終値」重視で迷いはない。
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