ポイント・アンド・フィギュア(P&F)は、手書きで簡単に書ける、超ローテクなチャートである。
ローソク足と違って「○」または「×」印を書くだけなので、とても簡単で、しかも、必ずしも毎日書く必要がない。
そんな簡単に書けるチャートなのに、これをパソコンで自動的に描画させようとすると、意外にも難しい。
ロジックは単純なのだけれども、毎日更新される四本値の値から、最新状態を更新し続けるという行為が、とても難易度が高いのかもしれない。
それでも、チャートを自動的に描画させるシステムがあれば、複数の銘柄、複数の時間枠、複数の値幅 に対して、ポイント・アンド・フィギュア(P&F)のチャートをいくつでも自動生成させることができるので、多面的に分析できる、というメリットがある。
手書きでやっていたら、せいぜい数銘柄の更新が限度だと思う。
徹底的に銘柄を絞り込める、というメリットはもちろんあるけれども、
最初にその銘柄を絞り込めるようになるまでの過程で、活用することができる。
そういうわけで、今回、現物株の ポイント・アンド・フィギュア(P&F)チャートのシステムに手を付けてみたわけである。
1枠の値幅をいくらにしたらいいか?の課題は、3種類の値幅を用意することで、一応解決した。
が、株式分割等が発生した銘柄や、急に暴騰・暴落で価格が大きく変動した銘柄の場合は、やはりそのままだと不自然な表示になっているものがある。
・三井住友建設(1821)のように、1990年バブル時は13万円くらいなのに今は500円以下のもの
・日本郵船(9101)のように、この1年で4~5倍に上がってしまったもの
・神戸物産(3038)のような、いわゆるテンバガー銘柄
これらの銘柄は、少し工夫が必要だった。
実は、全銘柄を一挙に過去最大30年分で更新すると、ものすごく時間がかかるので、過去データは更新済みの状態にしておいて、直近のデータだけ更新する仕組みにしているので、ちょうどその区切りの時に大幅な価格変動があると、不自然なチャートになる。
バーが途中で切れてしまったり、途中で表が分割されてしまったりする。
・島津製作所(7701)での表示不具合
・日本郵船(9101)での表示不具合
これは、株式分割の時と同様に、前回更新した時の値幅と、直近の値幅を比較して、大幅変動があれば過去データを再更新して洗い替えする、という対応を行うことで解決する。
このメンテナンスを今後もやっていかなければならないので、これを自動化させる必要がある。
株価指数とFXでは、こんな対応は今までほとんど必要なかったので、現物株ならではの対応ということになる。
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