パーフェクトオーダー あるいは パンパカパン(PPP) は、
複数の移動平均線の向きと順番が揃うことを示す指標であり、
強いトレンドを示していることを意味する。
トレンド方向を示す、もう一つの有効なシグナルとして、
DMI(Directional Movement Index。方向性指数)というものがあり、
その一部である ADX で、その信憑性を図ることができる。
DMI には 2本の線がある。
上昇トレンドを示す +DI と、下降トレンドを示す -DI である。
この2本の線も、移動平均線と同じように、
日足、週足、月足で方向性が揃うと、
さらに有効なシグナルになるのでは? と、当然、考えてみたくなった。
とりあえず、日経平均株価の DMI&ADXデータで見てみると、
たしかに、期待どおりの結果が得られそうである。
まずは、次のような、少し厳しめの条件で抽出してみたら、
たしかに、圧倒的なトレンドの日が抽出されてきた。
・日足&週足&月足で、トレンド方向線(+DM と -DI)の順番が一致
・日足ADXが30以上、週足ADXが20以上、月足ADXが10以上で、
・日足ADXが上昇中
とりあえずこれを仮に、「パーフェクトADX」と名付けておこうと想う。
ただし、この厳しい条件だと、圧倒的なトレンドの終盤に近いので、
数日内で利益確定しないと痛い目を見る という結果になる日である。
条件をもう少し緩和すれば、もっと早い段階の日を抽出できるけど、
これは移動平均線と同じ話なので、これを最適化しても報われない。
むしろ、この「パーフェクトADX」になるケースの日は、
トレンド終焉が近いかもしれないので、それを警戒しながら使うべきである。
株価が上昇中なのにADXの上昇が止まるというダイバージェンスを確認した時か、
日足のトレンド方向が変わって「パーフェクトADX」の条件が解かれた時、
間もなく「急落」するかもしれないと予想すべきである。
すかさず利益確定するか、ヘッジ玉を入れておくか等、対処をすることができる。
過去の似ている相場の日を探して、銘柄選定の練習をするのも必要だけど、
まず最初に「パーフェクトADX」のような、両極端なパターンを知って、
机上で(練習で)痛い目を見る経験をしておくのも有益かと思う。
そういうふうな練習をやりやすくするために、
私の自作ツール群のポータルページである
日本株・米国株・FXトレーディング用の、銘柄選択アシストツール
https://kabu.hosono.jp/
を、日付指定ができるように改良してみた。
日付を切り替えた後は、その日付を対象に、各ツールのページが開かれる。
まずは、上記の「パーフェクトADX」の対象日付を検索して、
各ページを開いて、確認してみることをお勧めしたい。
少なくとも、
・PPP(パンパカパン) 推移表
・観察銘柄スクリーニング
そして、前の記事で紹介した「株式トレーディング練習帳」を使った練習を、
ぜひこの日付でやってみていただきたい。
直近だと、「2022/3/8」 と 「2021/9/14」 が、記憶に新しいかもしれない。
新しいものから見ていくとよいと思う。
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