コロナショック時の 仮想トレード(つもり売買)の続きを紹介してみよう。
この前の記事で、コロナ暴落まっただ中の 2020年3月6日を例にして、
クライマックスで利益確定を逃してしまうケースを挙げた。
実はこの日は、私のスクリーニングだと 6銘柄あって、
うち5銘柄は、上手に利益確定すれば、かなりの利益になっている。
でも、コロナショックで全ての銘柄が暴落を始めてから
「これから空売りをしよう!」と思い立つのでは、もう遅い!
下落トレンド中に、戻り目(戻り高値)を狙ってエントリーする場合、
暴落が始まってしまうと、戻り目なんてないので、もう抽出されてこない。
コロナショックは、2月上旬、最後のあがきで、最後の戻り高値があり、
そこから急落に至っているので、その頃に「空売り」していた銘柄が
1ヶ月以上下げ続けて、利益を得やすくなっている。
最後の戻り高値(三尊天井が完成)をつけた直前の 2月 7日(金)と、
2月25日から始まる暴落の、直前の週の金曜日である 2月21日(金)に
「空売り」を開始した銘柄が、いちばんいい成績を挙げている。
日経平均のチャートの形(三尊天井)から、
間もなく大暴落することを読んでいて、
それを前もって準備していた人だけが、
先に「空売り」を仕掛けて確実に利益確定することが可能になる。
暴落を始めてから 空売りを仕掛けるか、大損切りするか、
あるいは 強制ロスカットされてしまうのはいつも、シロウトさんである。
さて、2020年3月13日(金)をやってみよう。
この日はまさに暴落中なので、押し目・戻り目、長期横ばい の
スクリーニングで、何も抽出されてこなかった。
2020年3月13日(金)は、新規で「空売り」しようとする時期ではなく、
既に持っている売り玉の利益を伸ばしている時期、であるべき である。
さて、2020年3月19日(木)に進んでみる。
この日は、3連休前の週末日であり、後から見れば
暴落のクライマックスを迎えた日 である。
2020年3月19日(木) は、大暴落中なので、「もっともっと下がるぞ!」
「もっと空売りしよう!」 としか 考えたくない気分になっているかもしれない。
でも、テクニカル指標を見る限りでは、
2020年3月19日(木)も、もはや新規で「空売り」しようとする時期ではなく、
そろそろ売り玉を「利益確定しよう」、と決断できないと、ヤバい。
「戻り目」の銘柄がたくさん抽出されてきているのと、
そのほとんどが ADXが下落中 であることから、
下落ムードが終焉したことを 事実として認識しなければならない。
では、2020年3月27日(金)に進む。
ADXが上昇している銘柄が3銘柄あった。
この日の時点では、まだよく分からないので、
できればもう手を出さない方がよい相場かもしれない。
間もなく手仕舞いになってしまい、あまり利益は出なかった。
次は、「7751 キヤノン」。
逆PPP崩れになって、ADXも下落しているので、見送り。
ということで、もう「下落トレンド」は終了し、難しい相場になったことが、これで分かる。
これからしばらくの間は、レンジ相場、または 揉み合い相場 になるので、
しばらくトレードをお休みするために、コロナショックで得た利益を 証券会社から出金し、
次のトレンド相場のための準備を始めたほうがよい。
トレンド相場の時の定石トレード法、つまり 「押し目・戻り目を狙ってエントリー」は、
トレンドが終焉した後は、やると失敗が多くなるので、もうやらない方がよい。
「逆下半身」が出たので「売りを追加!」 なんてことをすると、逆に動く。
もう相場の天気がすっかり変わってしまったことを認識して、
その天気にあった トレード方法を都度、選択しないと、失敗が増えてしまう。
株式相場のトレンドが終わったら、別の相場(FX、CFD) を探してもいいけど、
トレンドが出ていないところでは、トレードをやらないことが 一番確実だと思う。
大きなトレンドの直前・直後は必ず、初心者がやらない方がよい相場 になる、
ということを、仮想トレード(つもり売買)をやった経験で、学んでおきたい。
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